NO.209361 ・ポリさん(女性/35歳) 2007/11/05 16:44:48
|
ミラさんの仰る通り、今、平和な世の中で抱える悩みの多くは、人間が人間として生活出来る衣食住が一通り揃っている上で成り立っているものが多いのは確かだと思います。
もちろんそうじゃないものも有ると思いますが、例えば病の苦しみなどは、どういう環境だろうと病気そのものが治癒しなければ、苦悩の根源は消えないと思います。
以前、太平洋戦争で南方諸島戦線から生還された元兵士の方の話で「あの惨劇を経験してから、戦争を体験していない人の日常の悩みや苦しみなんて、悪いけど全く同情出来なくなってしまった、極限を通り越した悲惨な経験をした為なのか、意地悪や冷酷さで同情出来ないのではなくて、心が反応しなくなったのだ」というようなお話を聞いた事があるんです。
今回ミラさんからのレスを読んで、その話を思い出しました。 人間ってまず食べる事が一番なんですよね。生命を維持するものだから・・・。 今の日本ではどうしても見失いがちだと思うのですが、丸1日食事しないだけでも、それがどういう事なのかよく分かりますよね。
体はフラフラするし、空腹を通り越して気力も何もなくなってしまいますから、人間関係の悩みなんて二の次になってしまいますものね。 まず生きる事が先決ですから、例えば自殺などといった問題が多発する今は、それだけ暮らしが豊かな証拠でもある訳ですよね。
不思議なもので、生活が豊かになると今度は人間の心が貧しくなるんですよね。戦時中や終戦直後のような生活が苦しい時って、生きる事に必死だから、自殺なんて考えもしないし、どうやって明日生きて行くか、どうすれば食料を手に入れられるかと、何とか生き伸びる方法を考える・・・
昔から言われる言葉だけど、何かを得れば何かを失い、何かを失えば何かを得る・・・本当、人生ってそういう仕組みになっているんだなと痛感します。 何とか人は得る事だけを考えようとするけれど、得れば必ずその代償として何かが出て行くようになってるんでよね。
だから、例えば失恋だとか、大学受験に失敗したなどで失ったものに嘆き落ち込んだとしても、痛手だけで終わる訳じゃなくて、それを経験する事によって得るものが必ずあるのではないかと思うのです。 |