NO.921389 ・テルさん(男性/45歳) 2017/09/26 15:26:53
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そいつは怒る所じゃなくて親孝行する所だよ(笑
たとえ要らないと思うものでも受け取ってあげる事、しないでもいい事をしてくれた事にありがとうって言ってあげる事、その類の親孝行をしてあげるトコだな。
主さんが31といえばお母さんは50代かな。もうすぐ60代だな。まだ元気だな。
私も主さんと同じだったよ。30代までは同じだった気がする。 いらないと言うものをくれたり、しないでいいという事をしてきたり、ちっともこちらの意向を重んじてくれない。もう腹立てて何度も怒ったし拒否したし否定したよ。 ひどい言葉投げかけたりしたし笑
でもある時気付くんだなこれが。 あれ?そういえばこの人には母親業しかないな…とかを。 主さんもそのうちふと気付く時がくるよ。あれ?って。 大きくて強かったはずの母親がなんかちっこくなって弱くなってるのにもね。 31年間ズーっと主の母親業をしてきたのな。今もその母親業をやめられない。 もう終わったと思っても。今更やめられないよ。それが自分の存在価値になってたんだから。
嫌だった事もあるし投げ出したくなる事もあった。 けど投げ出さずに諦めずに続けてきた「私はこの子の母親だから」と自分を鼓舞して疲れても参っても立ち上がって前に進んで料理作ったりあれしたりこれしたりしてきたのな。 その価値も愛着も喜びもあるその仕事からある時から「もういいから」「もうアンタはしないでいいから」ってまるで不要な人材になったように言われるんだよ。 まるで窓際の閑職に追いやられたかの様に、あれこれやってた自分がもう昔の事だと示されあんまり相手にもされなくなる。自分の存在価値はもうないよって言われるようなものなんだな。
主がしっかりした大人になった事は嬉しい事。誇らしい事。 だけど、”世話をしてあげる、何かをしてあげる自分”がなくなるのは悲しくて嫌な事なんだよ。自分の存在価値はもうないよと言われるようなものだから。 愛情あってしてきた事、今も変わらず愛情はある。 彼女の中ではまだ小さかった頃の主が生きてる。背中に「バア〜」と言ってのし掛かってきた主や、「お母さんー!もうー!」って言って泣いてた主がまだ記憶に残ってる。だからいつまでも主の母親で居たいんだな。
今は主や孫が帰ってきた時にだけ、役割が戻され与えられる。母親の立場を戻してもらえる。あれしたりこれしたりアレコレ心配したりとテキパキ動く現役の頃を思い出させるそんな自分に戻れる。年食ってきてるから…やってる事はだんだん的を得なくなってきてるけどね… でもそれだけが年に何度かの嬉しいひとときだったりする。 あれが出来てないこれが出来てないダメじゃないとブツブツ言って世話を焼く、それが彼女の幸せの一つでもあるんだな。
”いつまでも母親で居させてあげる”のもそれも親孝行だよ。 母親の役を奪わないで何かさせてあげるのも親孝行だったりするよ。 甘えるのも親孝行だったりするよ。
ババアになるともっと酷いよ(笑 やってくれる事がどんどん時代に合わなくなってくるから。 全部がありがた迷惑になったりするから。 でもそのウチのどれか一つでも、役に立てれそうなものを役に立てて”ありがとう”って言ってあげるの親孝行だったりするよ。
それは主がまだチビだった頃に、何かに疲れたお母さんにこれあげれば元気になるはずだと思って自分が作った下手くそな折り紙を渡してあげたそれを「ありがとう!すごく元気が出たよー」と笑顔で受け取ってくれたそんな母親へのお返しだな。
母親が元気に見える間はまだイラついたり腹立てるのも仕方ないって。 でもタマにはちゃんとありがとう、助かったわって受け取ってあげてるみたいだし、それでいいと思うよー。
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