NO.918085 ・謎の土星人さん(男性/47歳) 2017/03/04 05:04:32
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せえかさん、はじめまして。 物凄く広い質問ですね。漠然とし過ぎているので文字数足りないかもですが、一般論としてご質問に答えてみます。
【@大人の社会にもいじめはあると思いますか?】 思う…ではなく、現実にあります。『差別』や『ハラスメント』という言葉を聞いた事はありませんか?虐めの定義にもよりますが、多数派が数の力で理不尽な事を強要したり権力等で立場の弱い人を貶めたりする事は日本中で起きています。会社・地域社会・親類関係…至る所で見られます。
【Aどのような内容のいじめでしょうか?】 小さい範囲ではOLの悪口や陰口から始まる仕事上での嫌がらせや、PTAや地域の集まりで当番の押し付けあいや村八分的な扱い等があります。会社ではパワハラで辞めるか鬱になるまで追い詰めるのはブラックな所なら珍しくありません。飲酒強要や法的にグレーな事を強要する例もあります。出身地や学閥等で虐める場合もあります。大きな部分で言うなら、地方都市や一部業種の扱いが差別的だったり、人種や国籍から来る差別や逆差別もあります。
【B大人の社会でのいじめが続いている限り子供の中でもいじめはなくならないのではないと思うのですがどう思いますか?】 これは地域や階層や時間的な範囲を限定していないからイエスともノーとも言えません。全世界や日本全国で未来永劫虐めが無くなるかと言われれば「虐めはなくならない。」と言って良いと思います。ですが、人間関係の範囲を絞って期間を限定するなら、虐めが起きないようにする事は不可能ではないと思います。
【C将来の日本でいじめが0になる日は来ると思いますか?】 思いません。Bでも述べましたが、将来というだけでは時間的な制約が広過ぎます。
【D上記のCの理由を教えてください。】 子供に限定して言うなら、虐めは「民主的な手段を用いずに、力のある者が自分もしくは自分達のグループが作った規則を強要する手段。」か「攻撃対象を集団の内部に作る事で、暴力的なストレスを消化する行為。」ではないかと思います。これは目的意識を共有出来ない者を1グループに無理矢理纏めたり、民主的な解決方法をきちんと教育しない限りは本当の意味では「虐めはいけない。」との認識は周知徹底されません。
人は機械ではありません。どうしても心がある以上、ある一定以上の人数がいれば摩擦は生じます。そして摩擦の解消に虐めという手段を使う人も何人かに1人は必ず現れます。
人間には、それが悪い事と解っていても慣れ親しんだ虐めという手段に頼る人が一定の割合でいます。 人間には、自分がされた嫌な事を他人にしないと気が済まないので虐める人が一定の割合でいます。 人間には、自分が攻撃する側でないと攻撃される側になるのではないかと不安になるので虐めを行う人が一定の割合でいます。 人間には、暴力的な衝動を押さえられずに虐めに走る人が一定の割合でいます。
虐めを無くすには、人権や民主主義の意味を幼少時から理解させる必要があります。そして虐めがあっても周りが止めるだけのモラルや道徳心の共有が必要です。最後に虐めに頼らない人間関係の作り方を学ぶ必要があります。
これを全国民に求めるのは限りなく不可能に近いと思います。しがらみに振り回される人や不満の捌け口がない人を全て国外退去にしても、まだ虐めはあると思います。
例えは適当ではないかも知れませんが、火事は社会からは無くなりません。でも防火対策をしっかりすれば、大きな被害にならないようには出来ます。また失火対策への意識向上や技術革新で火事は減らす事が出来ます。ゼロにはならなくても、可能な限り減らせると思います。 戦争も私は世界からはなくならないと思います。でも紛争や衝突は外交努力や経済的な相互依存を深めれば、減らす事は出来ます。そして戦争は国連や非同盟諸国が仲介に入ったりすれば戦火の拡大は防げます。戦争に関しては利害で止めたりも出来ます。
虐めも減らす事は可能だと思います。酷い虐めも仲裁は可能な場合もあると思います。未来永劫虐めが起きない社会を目指すより、虐めが初期段階のうちに対処し解消する社会を目指すべきだと考えます。 |