NO.901380 ・ナインさん(男性/99歳) 2015/08/30 16:34:56
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頑固な人間にアドバイスするのが実際一番難しいけどな。
というのも、「頑固」という性格は、本人の「プライドの高さ」と「闘争心」に由来するからよ。つまりは「対抗心」というのが心の大部分をしめている。
なのでヘタにアドバイスしても自他ともに効果はまるで感じれんモノになるし、俺みたく上から目線の回答ってだけで全く受けつけなくなるんでな。
というわけで“それ”を前提にして回答するが、結局、いたって簡単な話で「融通の効かない頑固な性格」を見直したいのであれば、先述したように、余計なプライドと余計な闘争心は心中から捨てることだ。
例えば、他人がAといえば、「なるほどAなのか」という思考より先に、反射的に「Bだろ」といった思考が頑固者には浮かび上がってくる。ただ、やはりこれは正解を考えぬいての答えではなく、自身の対抗心によるモノだ。
そして、その持論をプライドの高さによって決して曲げようとも引っ込めようともしない。ひいては「B」という自分の抱いた正解に、後付け後付けで正解っぽい理由を付け加えていき、最終的には相手を言い負かせるほど言動をとる。
この様子を他人事として冷静に客観視するれば分かるだろ?
頑固者が実際にこだわっているのは、AとBといった対象ではなく「自分が相手に勝つこと」だ。
なので、気に入らない人物の発言であれば全てノーになるし、相手の発言にいちいちアラ探しのように耳を傾けることにもなる。相手が自分のことを敵視しているかどうかをイチイチ気にしているということだな。
自分でめんどくさいコトしているし、疲れる生き方だと思わんか? まあ、思ってるからこその相談か。
だいたいにしてな、頑固者の側には、同じようにかそれ以上の頑固者な人間がいるんだわ。親だとか兄弟だとか友人だとかの身近な存在で。そして、その頑固な人物に対抗するために、自身が備えたモノが、これまた頑固という武器なわけだ。
じゃあ、自身の頑固も、その自分に影響を及ぼした頑固者のせいかといえば決してそうじゃない。同じように頑固者になって対抗する奴もいれば、そいつを反面教師として見定め、自分は決して頑固にならない奴もいる。 平たくいえば、前者が「自分以外を許せない人間」で、後者が「自分以外を許せる人間」だ。
頑固自体は悪い性質じゃないけどな。それが極端であるのが、きもの感じているように現実の人間関係で弊害をもたらすし、そもそも人間関係で頑固な様子は大して用いて価値のあるモノじゃない。自分の視野を狭めて、摩擦を生んで、最後には孤立する。
そもそも「負けるが勝ち」っていう戦い方もあるだろ。
まあ「私はそうではないです」と言われたらそれまでだが、男の本しか読まないようなこだわりがあるなら、その小さなこだわりのせいで自分の可能性を塞いだ(自分が負けた)と思うことだな。
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