NO.901273 ・旅人さん(男性/19歳) 2015/08/29 13:34:38
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前半
服を着ることは贅沢な事です。 学校の歴史の授業では資料集が配布されます。
江戸時代の様子の絵をみると裸の貧民が野たれ死んでいます。 服は 1用途の構想 ↓ 2製作 ↓ 3配分 ↓ 4着用
と、時代が変わっても手元に来るまでの流れは余り変わりません。 服というのは基本的には布切れなのです。
そして、布切れから衣類と呼べる代物になったとしても家庭で母親などの女性がが裁縫をし子供の服自分達の服を作って着ていました。 ですから、昔話で反物、織物が高く売れるのは自分達の着る服が作れるからです。 当然よい生地は高く売れ、お金持ちの家は立派な服を仕立て身につける事ができました。
さて、現代のファッションはヨーロッパの芸術文化が基本となっています。 元々、貴族の女性達が派手な装飾を身につけたりして新しい着用を同性で競いあったり 男性ならば社会的地位を表すのにバッチをつけたりや動きやすい服装の文化が生まれました。(男性は軍事的背景が強い。カーディガンは元々軍人の名)
そして、イギリスが工業革命を起こしました。 この服を着るのを楽しむのには、服をつくる作業が必要です。 そして、この作業ははた織り機械を使って主に女性労働者が作っていました。 (ちなみに機械の機という字ははた織り機を元々意味します。) が蒸気機関の発明ではた織り作業は自動化され、工場を作って服を生産する態勢が取られました。(資本主義の考え方はこのあたりから) そして、出回っているのが我々のよく目にする既製服(きせいふく)です。 多くの量を安く作れるので(大量生産が可能)一般大衆が既製服を手にしやすくまるであたかもそれが普通であるように見えるのです。
そしてこの既製服に関する世界をアパレル業界と呼び、 ファッションという言葉を作りました。 服ひとつひとつが安いので、一人がたくさんの服を購入してくれないと元が取れないのです。 ですから、新しいデザインを考えだし(デザイナーの仕事)一人の人間が様々な個性を付け替えるように、広告(cmやファッションモデル、ファッションショー)消費喚起を促しているのです。 ですから、ファッションに関する世界(ショー、雑誌、コマーシャル、情報)は一個人の人間にお金を消費させて昔でいう着せ替え人形遊びをさせて利益を得ているビジネス体制と趣味の範囲なのです。
だから、大衆の私服を観察してみるとお年寄り世代はそんな概念はないので過ごしてきた時代で正装とされる型に収まる傾向にあるし、その子供世代はファッションが生まれたのを経験した世代で新しい価値観に興奮して、スタイルを楽しんだり(美魔女とかかっこいいお父さんとか呼ばれる世代)して、そのまた子供世代は生まれた時から社会にファッションが既にあったので疑う事なく親や大人の真似をして、理想の自分を演出しているのです。 |