・旅人さん(男性/18歳) 2015/08/05 17:21:56
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○高校二年生の時、私は叔母の家にいる事になった。 中学三年で両親は離婚していて、 親父に女ができていて部屋を同棲仕様に作り変えたかった魂胆を私は知っていた。 親父が嫌いだったので知らないふりをして住処を移動する話の流れに乗った。 祖母の家に居座った。 神経質な私は数年事に家庭環境が変わることに精神を病んでいた。 貧乏な癖に人に良く思われようと考え手を貸す人間だった。 これは私の憶測でしかないのだが、事実私がそう感じたのだから決して本当に気遣いの上手な人種ではないだろう。 祖母は命令した。 具体的に何を言っていたかは思いださなくていい。 話が長かろうと短かろうと言ってる意味は同じで、金は無いから自分で生活してとの事だった。 私は悔しかった。 金の為に生きるのは汚いと考える。 例え貧乏でも人間として生きる上で必要な物であり、それが目的ではないからだ。 また金の事ばかり考えるから今目の前にいる祖母のように働いて金貰って不平不満漏らして疲れを癒す為に金を使いまた調達する為に働く、 そんな代わり映えしない月日に生きる醜い心の人間になるのだと思った。 気に食わなかった。 私は何も無理を欲していない。 ただそこにある必要な物が欲しかったのに金で壁を作って与えないようにしている、 そう感じた。 気に食わなかった。 この人間は鼻をつまみたくなるほど煙たいと感じるが、 人間性だけの問題ではないと感じた。 奴が女だからだ。 女だから私は父親とは違う拘束を受けているのだ。 女は男に期待する、自分を守って欲しいからだ。 だから、女の為ひいては自分の為に働き動くような男に育てようとする。 自分の消費する物のの生産に関わらない働きをする男は無能だと判断して、 躾けるのだ。 私の人権など関係なく社会ないし家あるいは自分の為に正論を盾に私を動かそうとする。 大人になるを口実に私労力で助かりたいのだ。 この家の祖父はもう呆けていて歩くのもままならない。 実質ら家の家政はこの女が動かしいるのであり、 学の無いこの女の判断は全て性からくるものだ。 そういうふうに悟った。
私はこの瞬間”女”を心から憎く感じた。 性で物を考える限りこの人間は男である私の自我を潰す。 ○祖母も母親も妹、も警戒するようになった。 私は女家系の生まれだったので余計に女の考える政治に拒否反応を示した。 私は”女”を遠ざけた。 よく目を見て話すのも女である自分の為に男である私を働かせたいからだ。 それに気がついたら女のいかなる論、話、説得も全て自分好みの男に育てる目的にしか聞こえなくなった。 会う男、会う男に期待をかければ馬鹿な男なら従って女に気にいられようとする。 女は側にいる男が何人であろうと自分の為に動き守ってくれるから、安心して好みの伴侶を得られるそういう式を建てれば双方に利益があるから辻褄が合う。 だから私は女が憎い。 心の貧しい女が近づけば私の自我を潰しにかかる事を知っているからだ。 私は女が機嫌を損ねようが泣き喚こうが魂は売らない主義だ。
つづく |