NO.896883 ・ナインさん(男性/99歳) 2015/06/20 01:27:37
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きっかけがSNSなだけであって、そういった価値観のズレは、夫婦の決定的な離縁の原因になるからな。
なので、きっかけである「SNS」だけでこの一件を捉えれば、確かに「たったそれだけのことで」という呆れた話しになるが、「夫婦間の価値観のズレ」だと考えれば、いずれ必ず起こるだろう関係上の重大問題が、まんまと起こってしまったという話しだ。
で、こういった価値観というのは、言わば社会における自身の「正義観(正義感)」なわけで、これは音楽や映画の趣味といった嗜好価値観などとは違い、どのような相手であっても、その相手とはなかなか相容れるのが困難なモノになる。
よって、「私はロックが大好きでサッカーは大嫌い」という人間と「私はロックが大嫌いでサッカーは大好き」という人間とは、本人たちの理解努力によって比較的簡単に夫婦になれて関係も維持できるが、「犯罪者は全て死刑にすべき」という人間と「死刑制度は絶対に間違いだ」という人間とは、共に長く生活する夫婦(家族)という関係となると意外と困難になる。
ようは、この正義観というのは、両者の人づきあいにおける人選びから、会社選び、子育てに至るまで、およそ家庭の形成や維持にまつわる判断・決断に直結する価値観であるからだ。また、そのズレがある者同士で一緒にいると、人はかなり相手に対する不快感とストレスを感じるのも事実だ。
というわけで、相談内容からするSNSを理由にした離婚は充分にありえる。 確かに奥さんはSNSの一件に関して神経質に思えるが、おそらく、普段の生活の様々なシーンにおいて、その正義観のギャップを感じていたようにも思えなくもない。
そして、そこまで頑なに自分の正義を持った相手であれば、どう語ろうが、どう説明しようが、自分のそれを「間違いでした」「想い過ぎでした」と曲げるようなことは、なかなか困難だろう。 |