NO.894469 ・ナインさん(男性/99歳) 2015/05/12 20:27:51
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まず、分かりにくいかもしれんが、アムウェイの商売の仕方はマルチ商法(またはネットワークビジネス)と言われているものでとりあえず「合法」だ。
ただし、この商法は非常にグレーな商法であるから、少しの掛け違いで違法なネズミ講と呼ばれるモノになる。そして、その一番わかりやすい境界線は『そこで扱う商品に値段に見合った価値があるかどうか』というものだ。
つまり、店舗を持たず&広告も打たずに人脈ネットワークのみで商品を販売するわけだから、その商品に「値段相当な価値」が無ければ詐欺商品となってしまうわけだ。
しかも、これら商品の販売においては、販売代理店契約を持った会員(紹介者)がそれを多く売りさばくことでバックマージンが入るシステムであるから、真っ当な商品力が無くともそのバックマージンの金が欲しさに会員が熱心に売りさばくことになりかねない。
俺の知人にもアムウェイ会員がいるが、彼らはまさに「自分の夢を叶えるため」という理屈で新たな会員探しと商品販売に夢中になっている。そしてその頭であるから、自分らが扱う商品に「決して間違はない」と思い込んでいるような状態だ。
で。
本題に入るが、アムウェイの家庭用食器洗剤やフライパンなどを俺は使ったことがあるが、確かに良品だった。家庭用食器洗剤については一般的に売られている商品(=路面店商品)より泡立ちも汚れ落ちも多少劣るが手荒れは一切なかった。また、フライパンなどの調理器具も使用したが使いやすいものだった。半年以上続けて使ってみた感想だ。
ただし、値段が高い。 一般のものより2倍〜5倍はする。アムウェイで扱う商品は何をとってを値段が高く、路面店商品としてスーパーやデパートで売られる高級品と同じような価格になっている。しかし、その商品力から考えればその価格も頷けるものだ。
だが、よく考えてみろ。一般的に売られている路面店商品というのは、およそ価格が「希望小売価格」だ。これは小売店側に「これくらいで売ってもらわなければ利益が出ない」とメーカーが要望する価格案であり、それをもって小売店が価格を設定する。ようは他商品との販売競争のなかで最低限の利益を確保しようとする価格設定というわけだ。
つまり、ひとつの商品を製造し、流通させ、販売するのに、人件費や広告費といった諸経費をくみしてハジキ出されたギリギリの価格設定になる。また、ややこしい話しは省くがオープン価格というモノもこの希望小売価格設定による小売店の安売り合戦を防ぐものであり、それでも消費者にとっては良心的な価格設定の仕組みと言っていいものだ。
ところが、マルチ商法の商品は、商品の販売までにまつわるこれら人件費や広告費を「ほとんど不要にする仕組みの商法」であって、にも関わらず一般的な高級品と同じような高額商品だ。
なので、仮にアムウェイ商品が一般的な商品と同じ形体で、製造、流通、販売を真っ当に歩んで店舗に並べば、今販売されているアムウェイ商品よりもさらに3倍、5倍の販売価格になってしまう。一本1500円で売られる洗剤が5000円くらいの商品として並べなれてしまうわけだ。
そうやって考えると、たとえ商品力があってもその洗剤に5000円の価値があるかだ。 俺はぶっちゃけ無いと思う。だったらデパートで売られているだろう3000円の高級洗剤を買う。そんなバカ高い洗剤なんぞ使ったことは無いが、デパートでクレームが来るような高級品はまず売らないだろうからそっちを買う。 同じ高い金払ってフライパン買うならドイツやデンマーク製の高級フライパンを買う。
それでもアムウェイ商品、もしくは他マルチ商法の商品を使ってみたいのであれば使ってみるがいい。これは消費者の自由だ。
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