NO.890766 ・ナインさん(男性/99歳) 2015/03/09 18:01:22
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デザイン職か。俺がまさにその仕事だ。 で。キミは人を愛せないと言ってるわけだが、実際にキミ自身が愛情やそれに似た概念が欠落しているから人を愛せないのではなく、将来の夢があるから人が愛せないのでもなく、単に「他人が許せない」という事柄の問題だ。それが今の悩み全ての原点というか原因になっている。
ようは、キミの場合、その人生観において「頭のなかでレールを敷いて」、それに沿うように生きようとする様子が“過ぎている”。これは良く言えば「目的に対して純粋」であるが、逆に言えば、現状がそうなっていなければ不満しか抱かない人生ということだ。
なので、物事で上手くいかなくなる、または思うようにならないと、他人以上に不満を抱くことになり、ひいては自分のレールを「邪魔するモノ」として、物事の滞り全てを「身を置く環境」と「他人」のせいにしてばかりに考えるわけだ。
だから、職場にいても首を締められている思いになるし、恋人のことも好きになることができない。最初は“そうでなかったハズ”だが、今やその両方とも自分の自由を奪う足かせ。我慢とかそういう問題ではない。どこにいっても不満になるし、誰と居ても欠点ばかりを感じるようになる。
そして、ここまで説明すれば分かるだろうが、キミが一番優先しているのは何よりも自分自身だ。色々コンプレックスの塊で「どうせ自分なんて…」と思っているだろうが、自分のなかにある「自我」を何よりも愛して大切にしているので、周囲の環境と相手へ責任転嫁をしてそこから逃げ出そうとしている。
よく考えてみろ。 夢だろうが何だろうが、物事が願った通り順調に進むことなど万に一つ程度しかない。自販機に小銭を入れたら必ずジュース出て来るような単純明快な「順調さ」というのは人生には無いものだ。例えば、上司だから必ず優秀な人間ではないし、金が無いからデザインが学べない&それで食っていけないというわけでもない。バスは遅れるときは遅れるし、そのとき何を考えるかだ。雨が降れば畑は耕せんが、だからこそすべきことは他にもあるだろう。
ところがキミは、自分の人生にまつわる出来事、レール上に掛かってくる横やりを全て「トラブル」だと解釈している。それが好転させる転機かもしれないし、発想を豊かにする&成長をさせるチャンスかもしれないのに、ただの邪魔者であるとしか考えない。合理的な正攻法だけで物事が上手く収まると「大誤解」しているのが大間違いなのだ。
そんな人間では夢は叶わんな。それこそその調子では「そういうモノではない」と、神からの啓示のように実際のトラブルばかりがキミの将来に増えていくことが俺には容易に想像できる。
結局、夢を叶える人間、または、能力が卓越していく人間というのは、そもそも明確な目的眼があってもレールなぞ敷かない人間だ。つまり、どのようなシーン、どのような事件に遭遇しても臨機応変に頭を切り替え、それを自分の肥やしにしていく人間だからだ。また、そうであるからこそ自分の環境や他人に「滞りの責任」を負わさない。だから苛立たない。
まあ、とにかく、その高尚な理想主義はやめろ。そこにばかり凝るのは自己愛が過ぎているからだ。愛されたという実感が無く育った思いから「信じられる者は自分だけ(裏切らないのは自分だけ)」と、結果的に他者に厳しく自分に甘く生きている。
遅刻をしない、社会でマナーを守るといった責任感からの自分に対する厳しさはあるだろうが、他人や現状を受け入れられないといった感覚は、独裁者の感覚に似た他者を許せない(自分を曲げる気が無い)といった自分本位の甘さだからな。
子供のまま外面だけ大人にならんように。無邪気で素直なヤツのほうが夢を叶えて幸福になっていることを知るべきだ。レールなんぞ敷くことよりキミの場合は「臨機応変」さと「許すこと」を人生のモットーにしろ。
でなければ、デザイン職に就いたところで、自分の作品ばかりに陶酔して押し売るダメデザイナーに成り下がるからな。デザイン職は自分の才覚を世に出して金を貰う仕事ではなく、他人の満足するモノを汲み取りプラスαをしながら、それをカタチにしてあげる仕事のことだ。 |