NO.884977 ・満月さん(女性/61歳) 2014/12/28 22:45:38
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私の息子は16才の時にバイク事故で意識不明の重態になりました。
お医者様からは「いつ意識が戻るかはわかりません」と言われました。 目は開いていても、見ているものを認識することはできず、 体は意味のない動きを繰り返すだけでした。
私は彼を取り戻すために、病院で寝起きをして仕事にも行っていました。 毎日彼に話しかけて、テレビもつけっぱなしで、何とか彼が私の元に 返ってきてくれるように必死でした。 1ヶ月以上、ほとんど寝た記憶がありません。 彼の友達も毎日来てくれて、息子に話しかけてくれました。
ある日テレビを見ていた息子が笑い声をたてました。 私と、その時居た彼の親友は「笑った!」と同時に言いました。 「戻ってきた!」直感的にそう思いました。 私の息子は、戻ってきてくれたのでした。 その日から、筆談ができるようになり、声も少しずつでるようになりました。 初めて言った言葉は「お母さん」ではなく、その時付き合っていた彼女の名前でしたが…。 私は泣き笑いで彼に文句を言っていました。
脳外科の先生は「もう大丈夫」「若いから治るのも早い」と言ってくださり、 その息子も今は成人して、あの時とは違う彼女と付き合っていて、もうすぐ結婚します。
ユーモアを感じて笑うということは人間にしかできません。 あの時、笑った息子を見て直感的に、息子はもう大丈夫と思いました。
ちかさんにも笑って欲しいと思います。 笑うことができれば、泣くこともできるようになります。
そうすればきっと、あなたの感情も戻ってくると思うのです。
脳外科の先生は「脳は解明されていないことが多く、脳に関しては奇跡は起こり得ます」 とおっしゃっていました。
今のあなたにとって感情を持たないことが、自分を守ることにつながっているのかもしれません。 でも人間は悲しみを感じなければ喜びを覚えられません。 苦しみがなければ楽しみがわかりません。 対比しなければ、それがわからないようにできているのです。
若さは素晴らしいものですよ。 傷が治る早さも、立ち上がる強さも、 年取った人とは比べ物になりません。
あなたは強くなって、あなたの感情を取り戻してほしい。 負けないでほしいし、諦めないでほしいと思います。
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