NO.864580 ・とれ〜にんぐまにあさん(男性/42歳) 2014/05/27 19:56:44
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まず、安心していただきましょう。 1週間の筋トレで筋肉がついた?! あり得ません。絶対と言ってもいい。人間のからだの仕組み上、不可能ですから。筋肉どうこうで大慌てしなくて、まずは全く大丈夫です。
ええ、ついたもん、と反論されるかもしれません。 その仕組みというか理由をご説明しましょう。 まず、ふくらはぎの筋肉、専門的にはふくらはぎの表側にある腓腹筋、その内側に隠れているヒラメ筋、このアウターマッスル2種類が主となります。この2種類を合わせて、下腿三頭筋と呼び表すときもあります。形態的な特徴を述べておくと、腓腹筋はふくらはぎ上部の盛り上がり、ヒラメ筋はふくらはぎ全体の横の広がりを表現するところです。 さて、これらのふくらはぎの筋肉なのですが、機能上の特徴として、持久力に優れていることがあります。この性質は腹筋や背筋などの体幹の筋肉群と同じで、からだを支えるために特化したところです。俊敏に動かしたり力強く動かしたりするためのその他一般的な筋肉(例えば、二の腕の表の筋肉とか、胸筋とか、太ももの表の筋肉とか)とは、性質が全く異なるのです。 そして、持久力に優れた筋肉(ここではふくらはぎの筋肉)の特徴として、本来の機能をきちんと発揮できるようになると、その他の一般的な筋肉よりも固い、つまり、カチカチやぞという感じになるということです。
おそらくですが、さかなさんの場合、筋トレによって、ふくらはぎの筋肉の筋肉が本来の機能をちゃんと取り戻し始めたことで、今までは使い物にならないふにゃふにゃ筋肉だったのが、しっかりと力を発揮する本来のカチカチ筋肉に改善したということです。 いいですか?! この状態が本当なんです。以前がダメだった、間違っていただけです。 カチカチになるというのは筋力が復活したという状態に過ぎません。そこから、筋肉が太くなる(専門的には筋肥大する)ためには、最低3カ月の厳しいトレーニング、というか、ふくらはぎの筋肉の性質として、そう簡単には筋肥大しないため、男性ボディビルダーのような人でも、かなりハードなトレーニングを数年単位で実施してどうにか太くすることができるようになるという、大変な筋肉なんです。だから、女性であるさかなさんが1週間くらいで太くなるなんてことは絶対にあり得ないと言い切れるのです。
ふにゃふにゃ筋肉がカチカチ筋肉になると、その表面にある皮下脂肪が盛り上げられるように目立つようになります。太くなったと感じるのはそのせいでしょう。要は、真の敵は、筋肉自体ではなく、皮下脂肪ではありませんか?
実際、モデルさんや女優さんなどできちんと筋トレをなさっている人の場合、一見ふくらはぎなど脚全体がとても細いようで、よくよく観察すると、しっかりと筋肉が張っていることがわかります。特にふくらはぎの場合、筋トレで腓腹筋(上記の復習ですが、腓腹筋はふくらはぎ上部の盛り上がりを表現します)を鍛えると、そのことで相対的に足首の細さを際だたせることができるようになります。
単に脚が細いと言っても、筋肉の張りのない脚は見苦しい棒でしかありません。一般人の勘違い「細脚」のほとんどがこれです。しっかりと筋肉が存在して張りのある脚は、遠目で細くても、くびれなどのメリハリのある美脚になれます。これが本物です。
どうか誤解なされず、真の美脚、綺麗な細い脚を目指してください。
あと、ついでにですが、ふくらはぎの筋肉は「第2の心臓」と呼ばれることもある、血流やリンパの流れに大きく影響する存在です。ふくらはぎの筋肉がちゃんと働くと、脚のむくみや下半身太り(真の敵である皮下脂肪太り)の解消に大きく貢献してくれます。だから、適切な筋トレを実践しているモデルさんや女優さんはあの美脚、スタイルとなれているのです。この点もよくよくご理解ください。ふくらはぎの筋肉のない脚の人は、太りやすく痩せにくいということなんですよ。
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