NO.854878 ・とれ〜にんぐまにあさん(男性/42歳) 2014/02/28 19:50:45
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まず、ご飯を食べれば、胃腸に詰め込むことになりますから、ある程度お腹がふくらみ出ることは仕方のないことです。
ただし、食べ過ぎていないにもかかわらず、必ず食後にお腹が結構ふくらみ出てくるとなると、それは腹圧が弱いからと考えられます。
人間のからだの中で、胸は肋骨に囲まれて守られていますけど、腹はそのような骨に囲まれていません。腹は、食事や妊娠などのために、簡単に容積を大きくできる=ふくらむ仕掛けになったいるわけです。そこで、腹は、骨で囲む代わりに、筋肉でしっかりと囲んで守られています。お腹周りの筋肉がしっかり働いていれば、通常はお腹がすっきりとへこんでいるようにキープしてくれています。このように、お腹のへこみ具合をキープする力を「腹圧」と言います。
実は、腹圧の弱い人は少なくありません。ダイエットでお腹の脂肪を減らしたりくびれさせたいという話はよく聞きますが、お腹が出ている人は、体脂肪が多い=太っているからとは限らず、腹圧が弱いためというのも多いんですよ。
さて、解決策ですけど、腹圧を正常に強くすればよいということなります。腹圧はお腹周りの筋肉の働きの結果ですので、お腹周りの筋肉がしっかり働くように刺激してあげればよいのです。
お腹周りの筋肉??ということで、じゃあ腹筋運動をすればいいの?と思われるかもしれません。確かにそれでも悪くはないのですが、腹筋運動ではお腹周りの筋肉の一部(お腹の正面の腹直筋だけ)しか鍛えられません。腹筋運動は、しんどいにもかかわらず、お腹へこまし効果が弱いんです。
お腹周りの筋肉とは、正面の腹直筋に加えて、わき腹の腹斜筋や腹横筋、胸との境の横隔膜、骨盤底の骨盤底筋、背骨側の筋肉と、まさにお腹を取り囲む多くの筋肉たちで構成されていて、それらが全体で連動して腹圧を作り出しているんです。しかも、腹圧というのは、お腹のへこみ具合をキープする役割だけでなく、肺での呼吸を手助けする役割をもっているんです。
そこで、一番簡単に鍛える方法として、腹式呼吸とドローインというものを行うとよいでしょう。 まず、腹式呼吸をしっかりできるようにします。吸うときにお腹を一気にふくらまし(肺ではなく腹に空気をため込むような意識でやるとよいでしょう)、吐くときに時間をかけてお腹を限界までへこます=息を吐ききるようにします。簡単に思えて、意外にちゃんとできる人は少ないんですよ。 腹式呼吸がきちんとできるようになったら、次にドローインというものに挑戦してみてください。ドローインは、まず腹式呼吸で限界までへこます=息を吐ききった状態から、そのへこました状態を保ったまま息を吸ったり吐いたりするというものです。30秒間続けられるようになったら上出来ですけど、最初は難しいと思うので、少しずつできるようにしていきましょう。
このドローインを応用したものとして、美へそダイエットというのがちょっと前に流行りましたね。そちらの情報を参考にしてもよいでしょう。
毎日、ちょこちょこと、腹式呼吸とドローインを行っていけば、だんだんと腹圧が正常に強くなっていきますから、気軽に気長に続けてください。
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