NO.850064 ・ぽろさん(男性/35歳) 2014/01/15 22:08:29
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課題に取り組む姿勢、その誠実さは素晴らしい。
ただし質問されるだけのことはあって、確かにこれでは拙い。初心者なのだから当然。心配することはない。作法を身につければ大したことはない。
まず課題文の種類は何だろうか。学術論文と文学作品では全く書き方が異なってくる。 ここでは学術論文の類であることを前提とする。
そして感想文と論評文は全く異なることを知っておこう。高校までだと感想文の書き方しか習っていない。大学以降で要求されるのは全て論評文である。大学入試の小論文も論評文である。 論評文は論文の一種であるから論文の作法に従うこと。
あなたの今の書き方はまだ感想文にすぎない。感想文の特徴は印象を述べることにある。印象であるから、自分の最も印象深いポイントを取り上げて述べればよい。
論評文の特徴は分析と考察。結論に至るまでに明確な根拠を積み上げていくことが必須手続き。言いたいことだけを言うのでは不十分。言いたいことを言うために、その前提をきちんと踏まえておくことが必要。
具体的にどうするか。 あなたが一番とりあげたい内容(文章箇所)に向かうために、なぜ課題文の中のそこをあなたがとりあげることになったのかを説明しておかないといけない。ただし単純に理由を言えばよいというのではない。「明確な根拠を積み上げていく」こと。よって、この課題文は何についての文章なのか、どういう構成(章立て)になっているのか、あなたはこの課題文全体からどのような関心や疑問を考えついたのか、その関心や疑問に答えるために、課題文の中のどの章が重要であると考えるか、そしてさらに、その章は何についての文章なのか、どういう内容構成(文章展開)になっているのか、あなたはこの章全体からどのような関心や疑問をさらに深めたのか、その関心や疑問に答えるために、その章の中のどの指摘(文)が重要であると考えるか。このように積み上げていくというか掘り下げていくこと。
文をとりあげて感想を述べるのが目的なのではない。筆者が何を言いたいのかをあなたがきちんと受け止めていること、そして筆者のその主張があなたの関心や疑問にどのような答えをもたらすのかを示すことが目的。 課題文の紹介文を書くのでない。課題文の感想文を書くのではない。 課題文を通じて筆者が読者(あなた)に論じ伝えたかったアイデアをあなたなりにくみ取り、その筆者のアイデアは、あなたの持つ関心や疑問にどのような答えを与えくれるのか、ずばりの答えかもしれないし、あなたなりに新たなアイデアを思いつくことができるのかもしれないし、むしろさらに疑問が深まり今後の宿題となるかもしれないを結論とすること。
がんばれ
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