NO.844378 ・Kさん(男性/41歳) 2013/11/21 22:01:49
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ピルは、 卵胞ホルモン剤と黄体ホルモン剤が混合された錠剤で、元々 体内に有る卵胞ホルモン分泌と黄体ホルモン分泌のされ方を妊娠中と同様の状態にします。 ピルを服用しホルモン分泌状態を変化された際、 ・卵胞ホルモン分泌は、卵子生成を抑制し排卵を停止させる。 ・黄体ホルモン分泌は、卵管膨大部に卵子の浮遊空間を生成しない、子宮内膜の生成状態を胎児に栄養供給する生成状態に変化させる。(勿論、胎児が存在しないため 生成状態が変化するのみで生理は起きる)
ただ単に ピル と言っても 避妊を目的に連日服用する「低用量 (50μg以下避妊用) ピル」と 避妊失敗時に服用する「アフターピル(100μg×2 緊急避妊薬) 」 の2種類があります。
言われてる『ピル』は 多分、アフターピル のことだと思います。
本題に入る前に、 先ず 知っておかないといけない「サイクル (周期)」が有ります。
@排卵期 受精場所である卵管膨大部に卵子が浮遊できる空間が生成され、排卵した卵子の浮遊空間が無くなるまでは4日間。
A黄体形成期 a. 受精しなかった際の生理黄体形成は、排卵の7日後。 b. 受精した際の妊娠黄体形成は、受精の10日後。
B子宮内膜生成期 a1. 生理黄体が形成された際、その直後から新たな子宮内膜生成期間に入り、次の生理が開始される前日まで 生理不順が無いことを前提とし7日あります。この7日間の間に新たな子宮内膜生成によって浮きあげられた古い子宮内膜が剥がし落とされ生理が起こります。 a2. 新たな子宮内膜生成は、生理開始7日前から生理終了後も @の直前まで継続されます。 b. 妊娠黄体が形成された際は、その直後から子宮内膜は着床卵 (胎児) に栄養を与えるための子宮内膜生成状態に変化し 子宮内膜内から臍帯が形成され いつでも生成された新鮮な子宮内膜の栄養成分が着床卵 (胎児) に送られます。 ↑ この@ABが繰り返し行われますが、この1サイクルとなるのが生理周期 (排卵周期) です。[Bb.の期間は、@Aが一時停止する]
そのサイクルの @の時期にアフターピルを処方され服用したのか Ba2.の時期にアフターピルを処方され服用したのか によって違ってくることがあります。
@の時期に処方を受け服用した場合は、その時点で排卵してる恐れが有り 受精してる恐れも有るため、アフターピルの黄体ホルモン剤成分を働かせ、強制的に子宮内膜を剥がし落とし消退出血を起こさせて着床を防ぎます。
Ba2.の時期に処方を受け服用した場合は、「精子の寿命は7日±3日 (最長10日) のため、卵管膨大部内で精子が生存してる時に排卵が起き受精する可能性があるのではないか」と言う予想の元で処方されたものであり、 子宮内膜は あまり生成されておらず剥がし落として消退出血を起こさせる程も無いことがあります。この場合、卵胞ホルモン剤成分を働かせ 強制的に排卵を停止させて受精を防ぎ、無排卵・無受精を作りだして通常の生理を起こさせます。
貴女が記載されてる状況を見ると… Ba2.の時期に処方を受け服用したのではないでしょうか? 推測通りであれば、今月の生理予定日頃から生理が始まる もしくは… 推測通りでなければ アフターピル失敗と言う可能性があるかと思われます。
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