NO.821846 ・テルさん(男性/99歳) 2013/07/03 10:23:50
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『大事にする』
その『大事にする“仕方”』は人の考え方によっても、育った環境や文化によっても違うものです。
例えば人ではなく何かのモノでさえ、『大事だから扱いに気をつける(大事だから気をつけて使う)』のと、『大事だからこそ触れないで置いておく(大事だから使わない)』というのがあったりしますよね? まったく180度違った“大事にする仕方”ですよね?
そのどっちかじゃなきゃいけないって事はないし、どちらかが正解という事もありません…つまり、彼女は彼女なりに貴方を大事に思い扱った…という事で、今回の事は相手に“ありがとう”とはいうべき事ではあっても“責める”べき事ではありません。
今回の件では相手が『迷惑』という言葉を使ったから少しややこしくなったのでしょうが、彼女にとっては『自分にとって大事な貴方が別居し離婚に至り、悲しくそして辛い思いも今まさに感じてるかもしれない時なのに、なのに自分は結婚し幸せを味わう立場にいる…』その事がとても忍びなく貴方を思うととても申し訳なくも感じ、だからこそ、もしかしてイヤな思いをさせてしまうかもしれない事はやめて“そっとしておいてあげよう”としたものかと思います。
これは相手を大事に思えば思うほど出てくる、ホントに大事にしたい対象にのみ出てくる感情で、さほど大事ではない相手には出てきません。 本来なら、彼女自身もホントなら親友であるはずの貴方に“結婚したよ〜!”と報告したいはずだし祝ってもらいたいはずです。 自分の親友であれば尚更その気持ちはとても大きいはずです。 親友であればあるほど心の底ではそう思ってる。 でもそれを彼女は貴方に気を遣って貴方の事を思って“ガマン”した。…わけです。 自分が祝って欲しい…そんな自分の気持ちより、その自分の思いを犠牲にしてでもアナタの方を大事にしたわけです。
その事まで考えを及ばせず、ただ“なんで言わなかったのよ”と責めるのは…相手にはあまりにも可哀想。
なぜなら、貴方は自分の事なので『いいよ、大丈夫だよ。なにせ親友なんだし』と“それが大丈夫”という事が判るのは当然ですが、相手からは“ホントに大丈夫かどうか”は判らないんですから。 相手は別に“小さな事をクヨクヨ悩んだ”わけではないわけです。それをそんな風に理解する事こそ…どうかと思います。 自分が辛い目にあってる時に祝い事があったりすると場合によってはそれが余計に自分を苦しめてしまう…そんなのは親友ではなく例え家族・兄弟の間柄であっても起こりえる事です。 相手はそれを気遣っての事。 貴方がとても大事な親友だからこそ…そこまで気を回した…という事です。
“迷惑”という言葉についても、 『家族や親友だからこそ迷惑をかけたっていいんだよ』というそんな『大事にする仕方』もありますが、それと同時に『大事な相手だからこそ迷惑はかけなくない』という『大事にする仕方』も当然あっていいわけです。
大事にする仕方は人によって異なります。 自分と違う『大事にする仕方』をしたからといって相手を“おかしい”“間違ってる”と思うなら…貴方にとって本当は、本来はとても価値のあるはずのものの価値を見誤り、その貴方の狭いモノの見方のせいで失う…ような事もあるかもです。 ご注意を…
今回の件は“ありがとう。でも私はもう大丈夫だから”といって、改めて貴方が相手をお祝いしてあげられる席でも作れば、その時には相手もそれを素直に受け取れて喜んでくれるようになると思います。
いい友達(価値のある友達)は、大事にしなきゃ…ですよ。
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