NO.808984 ・テルさん(男性/99歳) 2013/02/17 05:38:46
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“歌い手”にとって何よりも一番大事な事は『どれだけ人の心に残るか』、『どれだけ人の心に響かせるか』です。 それにおいて“子供っぽい声”と“大人っぽい声”に、そのどちらに善し悪しがあるかというと…実はどっちがいいなんてなかったりします。 あるとすれば…それは“個性のある声”か“個性のない声”かだけ。
“子供っぽい声”ってそれを言い換えると『“個性”のある声(特徴のある声)』って事なんです。 『個性のある声(特徴のある声)』と『個性のない声(特徴のない声)』だと『個性のある声』の方が人の心に残りやすく、そして人の心に残りやすいって事は『人の心に響きやすい(響かせやすい)』って事でもあるんです。
貴方が今憧れてるような多少大人っぽい声が出せようとも『個性のない声(個性を失った声)』は人の心に残らず…そういう声しか持ってない人は実は貴方のように『個性のある声(印象の残る声・心に残りやすい声)』を喉から手が出るほど欲しがってたりします。
貴方はまだ高校生… だからまだ気付いてないかもしれませんが、多くの人が『歌が上手くなる=歌が上手いと思える人と同じようになる事=自分の個性を殺しちゃう事』という風に間違って思い込んでしまってる事が多いです。 もちろんそれもそりゃあ“上手くなる”とも言えなくもないですが…それってあまり正しくないです。そしてもったいないんです。
『歌が上手くなる』という事は… それはつまり“自分の個性と力を最大限に生かして人の心に残る歌(人の心を震わせる歌)を歌えるようになる事”なんです。
“コーラス”ならば、求められるのは“ハーモニー”なので際立った個性は不要だしむしろ抑えて『他と同じようにする事、他と合わせる事』が求められます。でも今しようとしてる事や望む事はそれとは違いますよね。
ジュディ&マリのYUKIやCHARAなんかは子供っぽい声のボーカルの代表ですが、彼女らが大人っぽい声にしようとしていたらあんなに有名にはならず人の心を震わせる事もなく人の心にも残らなかったでしょう。 彼女らは他の人と同じようになる事を良しとせず(同じにしようとしても出来なかった?)、自分の声が持つ“個性”をマイナスとは思わず、それを殺す事もせずその価値を見誤らずにちゃんと気付いて…逆に恥ずかしげもなく思い切り出す事ですごい『武器』として歌いあげ、人の心に残りそうやって多くの人の心を震わせたから…だから有名にもなれたといえます。
貴方はとても威力のある武器を神様から与えられているのにもかかわらず、それがすごい武器である事にも気付かないまま、その宝物にもなりえるその価値にも全く気付かないまま…自分にないものを“いいなあ〜”と憧れているだけかも…しれないですよ(笑)?
“声質”の特徴は武器にこそなれどマイナスにはならないです。 声質に伴う歌い方の“クセ”さえも“個性”といえるものです。 声質にはこだわらず恥じたりもせず自信を持って、自分の歌声(個性)に合った歌い方や、合った歌自体を選びなおして、後はひたすら真似するのではなく“自分らしく”歌えるように歌い込むといいんじゃないかなあ…
『適度に上手い歌声』…よりも『記憶に残る歌声』の方がすごいんです。 2ヵ月もあれば良くなる事はあっても悪くなる事はないです。 だからきっと上手くいくし大丈夫。頑張ってね!
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