NO.807268 ・ノーサイドさん(男性/60歳) 2013/01/29 11:33:39
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私の意見として「景気が良くなれば、生活が豊かになる」という感覚を持っている人が多いようですが、バブル期を経験した私にはそれは幻想としか思えません。
バブルのような状態になるには「内需の拡大」が必要で、私たちが若い時は何もなかったので、洗濯機・テレビ・冷蔵庫・クーラー・車などの製品が出る度に買い求めていましたし、レジャーも魅力的なものでした。
需要と供給のバランスとして、買い手が多く品薄状態では値下げをすることはなく、むしろオークション的に値上がりするものです。 五百円で売っていたものが千円にしても売り切れるとなれば、誰だって千五百円で売りたくなる。
会社や商店は当然五千万の売り上げが一億になり一億五千万になります。 利益に余裕が出てから社員の給料を上げるものなので、一年後とか二年後になります。
そのタイムラグによって、物価上昇に給料の上昇が追いつかないために、経営者は濡れ手に粟で優雅な生活になるが、サラリーマンはむしろ貧乏になり格差が発生して拡大してゆきます。
不動産は今の値段で買っても数年後には倍の値段で売れる状態でしたので、投機の対象となり金持ちはどんどん金持ちになり、我々サラリーマンには持ち家など夢のまた夢でした。
バブルがはじけた大きな原因は「もう欲しい物がなくなった」ということで、ラジオの生活から白黒テレビ・カラーテレビは「どうしても欲しい」というものだけど「別に液晶でなくても」というものだと思うのです。
売れ残るから安くする、安くするから利益が下がる、利益が下がれば給料は上げられないし人員整理も行われる。 それがデフレというものですが、貧富の格差は縮まり社長と呼ばれている人でも毎晩豪遊している人は見かけなくなりました。
結論としては、一般庶民は景気が良くなっても生活は豊かになるどころか、むしろ貧しくなるということです。 |