NO.805721 ・テルさん(男性/99歳) 2013/01/14 03:12:56
|
家族とは何か…その質問は貴方が離婚すべきか否かにおいて意味をなすものでは全くありません。 また、その質問の答えがどうか、或いはその答えの如何によってそれが家族である事の資格の有無を問われるものではありません。
“家族とはこういうものだ”と、どれだけ美しい言葉を並べたからといってそれが人生の善し悪しを決めるものでも家族である事の資格を得るものでもありません。 その答えは本来人によって異なるものであり、そしてその時々によっても変わるものであり、判らなくなる事も当然あるもののはずです。そんなものは死ぬ時にどうだったかを総括的に感想的に述べればいいもので、そんなもので自分の行く末を決める必要はなく、今の貴方には“判らない”であってもそれが貴方の進む先や選ぶものを決めるものではないとお考えください。
離婚を決意し、家を見つけた今更と…貴方は言います。 しかし貴方に問いたい。
貴方が17年暮らした相手やその時間は、そして17年前に貴方が将来を共にすると思い愛したその思いやその相手は、代わりを見つけようと思えばいくらでも見つけられるどこぞの部屋(家?)と迷う程度のものなのでしょうか? “もう家もみつけちゃったんだし”という程度で簡単に諦められるものなのでしょうか?
結婚して細やかな諍いが積み上がると、そして大小様々な違いやすぐに消せない傷までもが積み上がってくると、相手に素直になれず優しくできなくなったりします。お互いに。
もちろんそれがもう確実に以前の相手とは変わってしまって以前とはもう違うんだという結論に達したならば離婚という事になる事にもなる、そりゃ当たり前にあるでしょう。 でももし、以前の彼と変わらないそんな相手がまだ彼の中にちゃんと生きてる事が判ったならば… まだ愛せるそんな彼がまだいるんだというのが判ったならば… そのかすかな希望でさえ、それはたかだか数十万円数百万程度でそして所詮“お金”で解決できる“住む家”の事よりも価値があるのではないですか?
万一、“もう別れが決まったから”だから彼が貴方に優しく出来るようになったんだとしても、それはつまり優しい彼は変わらず彼の中にはあったのに何かの理由でその優しさを貴方に素直に出せなかったという事だと思うのです。 夫婦である以上その理由は貴方にあるのでしょう…たとえそのきっかけが彼によってもたらされていたにしてもです。 なんにしろ、“離婚する”という事がきっかけになり彼はその優しさを出せるようになり、そしてその優しさに触れる事で貴方の角もとれるなら…
貴方がその思いを吐露する相手やその迷いをもたらすものの素晴らしさを伝える相手は…そして自身の答えを見つけるその相談相手はここではなくその“優しさ”という迷いをもたらした当の貴方の旦那さんご本人だと思いますよ… もちろん、どうなるかは判りませんが… 他人は所詮他人事なので“別れればいい”と簡単に言うものです。 ですが“価値がある”と思って手にした縁ならば… 簡単に縁を切ってはいけないです。
ちなみに…
“別れを切り出したが実は本心は止めて欲しい”などと… 愚かで浅はかな駆け引きは二度とすべきではありません。 夫婦の愛は未婚の恋とは違うもの。大事にすべき自らの“縁”に槌打つのと同じ事になるからです。
物事を勝手に決めつけてしまわず、決して強がらず例え不格好でも情けなくても…相手を責めず、恥を掻いても傷ついても正直に素直に…そして価値のあるものを価値のあるものとして…鎧をつけない心と言葉でもう一度愛した男である旦那さんと寄り添うように話し合ってみてはどうかと思います… 別れるとしても別れるなら最後もう一度…本当の貴方と本当の彼で話し合ってみてはどうかと思います…
頑張って…
貴方に良い道が訪れますように…
|