NO.771440 ・とれ〜にんぐまにあさん(男性/40歳) 2012/05/02 15:21:34
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他の方もご指摘なさっていることですが、栄養バランスを無視した形で、いくら低カロリーにしても、痩せる=体脂肪量が減ることにはなりません。 人間のからだというのは、ちゃんと決まった形で、エネルギー代謝や体成長・修復というものを常に行っています。からだが必要なことを行うにはそのための必要な栄養分、その正しい内訳が必要です。そのうちの何かが足りないと、それを使った働きが正しく行われないために、その働きがストップすることで、他の働きもストップしてしまうのです。 世間の皆さんが勘違いしがちなのは、糖質(炭水化物)を減らせばその分のエネルギー代謝に必要な源を体脂肪を燃やすことで消費してくれると思っていること、もうひとつは食事量を減らすことで大いに減少してしまうタンパク質の摂取量(不足)のためにからだがボロボロになってしまうことを知らないことです。 人間のエネルギー代謝は糖質(炭水化物)と脂質を一定の割合で同時に利用することになっています。糖質(炭水化物)を減らせば、その分を脂質(狙いとしては体脂肪を分解しての脂質)ばかりを利用してくれるようになるという仕組みはありません。糖質(炭水化物)でまかなう分はちゃんと必要なのです。 そして、糖質(炭水化物)が体内で不足すると、化学的な理由から、脂質(体脂肪を分解することから得られるもの)では糖質(炭水化物)の代わりを作り出すことはできず、ではどうするのかというと、タンパク質(アミノ酸)からしか糖質(炭水化物)の代わりを作り出すことができないのです。このときのタンパク質(アミノ酸)は筋肉や皮膚にあるタンパク質の合成を犠牲にして糖質(炭水化物)の代わりを作り出すために利用する仕組みがあるのです。だから、肌荒れが起きるし、筋肉が減るなどの弊害が起きるのです。 もうひとつ付言すると、脳のエネルギー源は糖質のみ(食事由来の直接の糖質だけでなく、タンパク質を分解して得られる糖質)です。脂質では代用できません。糖質が不足すると、脳がきちんと働かなくなるため、意識がふらふらしてしまいます。 以上、かいつまんで説明いたしましたが、人間のからだの働きにはそれぞれに必要な栄養素が必要で、その栄養素の個々の内訳を考えずに単純に全体の栄養量を減らすと、からだの働きがおかしくなる、つまりはキレイに痩せることができないし、健康を害することになるということをご理解ください。 |