NO.664674 ・匿名さん(男性/99歳) 2011/02/07 19:47:24
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りんりんさん、こんばんは!
ご指名いただきまして、恐縮しております。わたしのような者の私見でもお役に立てば幸いです。
ダイエットとは、単にやせることではなく、からだを健康にして、健康状態の必然として適正な体重・体型となることを目指すのが本義です。 とはいえ、りんりんさんにはりんりんさんのお立場があっての今の生活でしょうし、それをふまえての切実なお悩みと思いますので、与えられた条件の中でできることの知恵を絞ることにいたしましょう。
一番やっかいなことは、やはり、アルコールを常習する生活であることと、夜型の生活であること、この2つですね。それぞれがもたらす悪影響をなるべく減らす対策を述べさせていただきます。
まず、アルコールを常習する生活のこと。
アルコールそのものは、確かに高カロリーですが、エネルギー代謝(熱源)にしか使い道がない(エンプティ・カロリー:何の役にも立たないカロリー源とされています)ので、アルコールの摂取が直接に太る原因とはならないとされています。 また、アルコール飲料にはいくらかの糖質が含まれていますが、この糖質はアルコール代謝(アルコールの分解)に必要なものですので、これも太る原因とはなりにくい。
太る原因(やせにくい原因)となるのは、おつまみ由来の脂質です。肝臓がアルコール代謝にかかりっきりになるため、食事の消化吸収で得た脂質の代謝がおろそかになり、脂質が有効に使われることなくダイレクトに体脂肪に変化されてしまう(さらには、肝臓に溜まる脂肪肝となる)という問題があります。よって、肝臓がアルコール代謝する必要があるとき(飲み終わっても、体内のアルコールがきちんと分解されるまで)は、食事からの脂質の摂取を極力避けることが重要となります。食べた脂肪がそのまま体脂肪になる!と考えてもよいくらいです。
太る原因(やせにくい原因)となるもうひとつは、筋肉の分解です。アルコール代謝では、いくらかの糖質と、大量のタンパク質(アミノ酸)を必要とします。食事の消化吸収で得られるタンパク質の量に限界があると、からだは筋肉を分解して、アルコール代謝に必要なタンパク質を確保しようとします。例えば、二日酔いの朝、からだが異常にだるかったり、からだのあちこちが痛かったりという経験はありませんか? これは、アルコール筋症と呼ばれるもので、大量のアルコール代謝のために、大量の筋肉を分解したことで起こります。そこまででなくても、アルコールの摂取は、筋肉の分解を進めてしまう要素となります。筋肉の分解が進むということは、筋肉の量が減っていくということ。筋肉が減っていけば、基礎代謝が下がり、十分なカロリー消費ができなくなって、太りやすくなる!ということになります。太りやすくなったかも?と思い当たるだけでなく、疲れやすくなったかも?とか、肌のハリやツヤがよくないかも?とかの思い当たりもありましたら、それは、からだにタンパク質が不足している証拠となります。
そこで、食事の内容として、高タンパク・低脂肪を心掛けてください。仕事後の食事が就寝直前になることから、カロリーを抑えめにするのは賢明ですが、糖質をやや抑えるだけとして、タンパク質の摂取量は確保してください。タンパク源として、肉・魚だけでなく、乳製品(特にヨーグルト)、大豆食品(特に納豆)、卵も上手に活用してください。これらの高タンパク食品にはそれなりに脂質も含まれてしまっていますが、それくらいの脂質摂取を最低限として、これ以上の余計なアブラは避けるとすればよいでしょう。
おつまみについても、高タンパク・低脂肪のものであれば、それをちょこっとつまむのはむしろ好都合ですよ。
(続く) |