NO.656063 ・匿名さん(男性/99歳) 2011/01/08 15:38:11
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お腹をへこます、くびれをつくるというのは、理想のからだ作りの中でも大きな目標とされるものですよね。しかし、なかなか難しい。世間ではいろんな方法論が紹介されていますが、ここではもっと根本的な理解をしていただきたいと思います。
一番の誤解は、お腹をへこます、くびれをつくるというのは、いわゆるダイエットの類ではない、ということです。わたしは成長期にある方のいわゆるダイエットは全く推奨しない立場なのですが、お腹をへこます、くびれをつくることがいたずらなダイエットとは異なるものであると理解しているので、ゆかさんの質問にお答えしようという次第です。
では、お腹をへこます、くびれをつくるというのはどういうことなのか? これを実現するには、5つのポイントがあり、そのどれもが重要ということです。 そして、なぜ「腹筋はあんまりきかないと聞いたんですが…」という疑問への回答にもなり、「あまり筋肉をつけないで女の子らしくくびれがあって少しぷにぷにする程度のお腹になりたいです!」がダイエットの類とはならないことの理由にもなります。
ポイント1:姿勢を正すことで、腹部の前面飛び出しを改善する このことを理解するために、次のようなことを試してみてください。 イスに座った状態で、上半身の力を抜き、肩を落として猫背気味になってみてください。お腹がポコンと出ているはずです。 次に、胸を張り、背伸びする感じで背筋を伸ばしてみてください。すると、お腹が先ほどよりもへこむはずです。 これが、姿勢を正すことで、腹部の前面飛び出しを改善する、ということです。これを日常的に実現できれば、それだけでお腹へこましになるのです。 では、どうやって日常的に実現させるか、姿勢を正すにはどうしたらよいか? お腹の前面にある腹直筋と、背中の脊柱起立筋群との、両者のバランスを整える、整えさせるために鍛えるということです。 脊柱(いわゆる背骨)は、前後にS字カーブをとることで正しい姿勢となるのですが、これをキープさせるには、前側を支える腹直筋と、後ろ側を支える脊柱起立筋群とがお互いに適度に働き合う必要があります。どちらかだけが強かったり弱かったりすると、姿勢が悪くなってしまう、つまり、腹部が飛び出してくるわけです。 お腹へこましのために、腹筋運動(上体を起こす形で行うクランチやシットアップといった筋トレ)だけでは、腹直筋が鍛えられるだけで、背中の脊柱起立筋群とのバランスがとれなくなります。腹筋運動をする場合は、同時に背筋運動もする必要があり、両方やることで姿勢が改善され、腹部が飛び出しにくくなります。これが、お腹へこましの第一歩です。それだけでなく、姿勢を正すことで、腰痛予防になりますし、立ち姿や歩き姿の全体もよく見えるようになるのです。
(続く) |