NO.613080 ・ぐったり侍さん(男性/28歳) 2010/07/18 17:47:00
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イアン博士はこの分野では非常に有名な方なので、私もいくつかの関連する書物を読んだことがあります。 個人的には、前世療法研究の第一人者、ブライアン・ワイスのほうが好きですけれど。 >著書の記述どおり極めて厳密で真摯な研究によるもので、研究対象となった人たちの詐欺など到底考えられない例のみが選ばれています。 研究を語るに置いて、「筆者の記述どおり」を「信じる」のはあまり意味はありません。 データとして信頼にたるかどうか、です。 ただし、ここでそれを肯定することも否定することもできませんから、これはテーマとして仮に正としておくべきでしょう。
>前世人物の記憶のみならず生活習慣も同じだったり、遺族遺品の見分け、さらには前世の死因にまつわる恐怖症や同じ身体部位の傷跡を生まれつきもって生まれたりします。
ここで重要なのは、イアン博士の研究の数千件近い観察対象の中で、上記のものを完全にコンプリートしているケースは基本的に無い、ということでしょう。 つまり「ある程度」の一致事例を取り上げて、一致しない記憶や事例についての研究が余りにも少ない、という点が、研究姿勢として問題を持っています。 曖昧さを含んだ「一致」と「一致」は別物です。 同じ箇所に痣のようなものがある、というのと、「あらゆる意味で完全に一致」ではまったく意味が違います。 蓋然性の低さは、何かの裏づけにおいては致命的です。
彼は立派な前世研究者です。 が、「科学的」研究という「方針」においては、上気するような問題点が指摘され続けています。 どちらかと言うと「サイエンス」ではなく「ニューエイジサイエンス」に基づいているといわれているのです。 よって、本来の科学研究方針ではない「彼の研究の仕方」は、意識的、無意識問わず、恣意的な結果を生んでしまうことは、カール・セーガンが指摘するとおりです。 以上を前置いて、科学という形で彼の研究を省みるなら、その研究結果は「黒に近いグレー」というのが、私の個人的見解です。 また、彼の研究結果が学会において学説として有力に成った、と言う話を、私は聞いたことが在りません。 創造論のように、一部の宗教信仰的支持者やニューエイジサイエンスに置いての支持なら、多数で見られますけれど。 イアン博士の活動そのものは真摯な研究であると私も思います。 が、真摯であることは、科学の研究において姿勢として重要なのであって、その研究方法が正しいか、また導いたものが正しいかどうかは、別の話です。
ただ、間違いなく言えることは、彼の研究は素晴らしいサンプリング結果を集めていて、それらは確実に将来の様々な研究に役立つ、ということです。 そしてそのあり方は、まさに研究者として世界的に賞賛に値するものです。
>しかしオカルト分野でありながらいまだにその批判が出ることはありませんし それは「オカルト分野」だからです。 イアン博士の功績は、それを「科学的アプローチ」によって研究しようとしたことにあるはずです。 オカルトとしての研究に科学が批判することはありません。 しかし「科学」としての研究は、上気したとおり様々な批判と否定が出続けています。
科学において重要なことは、確かに新たな発見や真理の解明です。が、それは全て、多くの「間違いとされた研究」があってことです。 ニュートン力学は、アインシュタインの相対性理論によって厳密な意味では否定されました。 素晴らしい体系と理論を作り上げたプトレマイオスの天動説は、地動説によって否定されました。
しかし、だからといって、ニュートンやプトレマイオス、そしてその研究の貢献的価値が下がるものでは在りません。 「科学的に否定される」というのは、「科学」においてとても重要なことなのです。
>1.博士らスタッフ一同の40年にもわたる、隙の無い周到な虚構、捏造。 虚構でも捏造でもないと思います。 ただ、それらが十分に隙だらけなので、科学として支持されていない、ということでしょう。 > 2. 子供たちの超感覚的知覚や念力を伴う妄想 別に超感覚的近くや念力は必要ありません。 「子供達」と「遺族」にいくつかの妄想や思い込みがあれば、それほど不思議な現象では在りません。
> 3. 生まれ変わり もちろんその可能性もあるでしょう。 |