NO.589573 ・とれ〜にんぐまにあさん(男性/38歳) 2010/04/29 11:08:19
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※下記投稿の続きです。
>抗重力筋 特に動作を行なわない状態でも、立位状態などでの姿勢保持のために、常に作用している(力が入っている)筋肉のことを指すと理解しています。 具体的には、 肩甲骨を引き上げている僧坊筋、 脊柱のS字カーブをキープさせる腹直筋と脊柱起立筋のペア、 上腿の大腿四頭筋とハムストリングスのペア、 下腿の前脛骨筋と下腿三頭筋のペア、 さらには、 頭部を支える頸部筋肉群、 肩の前後の位置保持に関わる大胸筋と広背筋のペア、 体幹の左右バランスの保持に関わる腹斜筋や腰方形筋、 股関節まわりの位置保持の関わる臀部筋肉群、 なども含まれるかと思います。
わたしも、抗重力筋の厳密な定義は不明でおります。 正直なところ、地球上にいる以上、 全ての筋肉(腕の筋肉や体幹の呼吸筋などを強いて外すとしても)が、 抗重力筋ではないかと思うところです。 また、一般に抗重力筋を鍛えましょう!として紹介されているものは、 アウター・マッスルだけであり(わかりやすいという意味があるのかもしれませんが)、 上記したのもそうなってますが、 姿勢保持、要は骨格位置保持(アライメント)を考えると、 むしろ、インナーマッスルの重要性に注意を払うべきと考えます。
抗重力筋が問題になるのは、 前後バランスを見たときに、多くがペアの拮抗筋として作用し合っていること、 その際、前面に対して、背面の筋肉に負荷がかかりがちであること(前面の筋肉が日常生活レベルでは衰えやすく、背面の筋肉が補完しようと無理に働くことで、姿勢がゆがんだり、背面の筋肉の柔軟性が失われるとか慢性的な筋疲労障害が生じるとか)から、 ペアとなる筋肉をバランス良く強化することが重要である、ということですね。 筋トレでも、大胸筋や腹直筋を鍛えるばかりでいると、猫背になったり腰痛が生じたりするなんてのもありますから。
体幹トレーニング、コア・トレーニングと言われるものは、抗重力筋を鍛えるものでありますが、特に腹部(腰背部)に関するものとなっているようです。 バランス・トレーニングと言われるものは、より広範な抗重力筋に(上背、臀部、下腿などにも)働きかけるものと言えるでしょう。
さて、最近は、抗重力という言葉を、別の意味でも使うことがあるようです。 主に女性のダイエットに関するところで、 皮下脂肪が重力によって垂れ下がるのを防止するために、 その基底にある筋肉を鍛えて、引き締めるということですね。 そうなると、顔、二の腕(上腕三頭筋)、下腹(腹横筋)、内股(内転筋)なども"抗重力筋"呼ばわりされることになります。
以上、ご期待に添えるような「正解」とは言い難いお返事内容となってしまいましたが、 ヒントとなる情報(改めて調べていただくときのキーワード)として、ご参照いただければ幸いに思います。 |