NO.575390 ・しろくまさん(男性/29歳) 2010/03/10 15:34:30
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法律に詳しくなるっていうのがどういう意味で言っているのかわかりませんが、豆知識レベル(へぇ〜、みたいなの)なら、『空想法律読本』(メディアファクトリー)なんかがいいかもしれません。
もっと本格的に詳しくなりたければ、六法(コンパクト六法でもポケット六法でもなんでもいいです)をひきながら、いわゆる基本書(学者の書いた教科書)を読み込んでいくことをオススメします。
とはいえ、最初から基本書を読むのは難しいと思うので、『伊藤真の憲法入門』(日本評論社)あたりから、民法、刑法、商法、民訴法、刑訴法、と順番に読んでいくといいですよ。司法試験の入門の入門といった感じの本で、初めて法律に触れる人にも各法律の基本的なポイントがわかるよう丁寧に説明されています。
こうして六法についてある程度理解が深まってきたら、少し深く掘り下げた本も読めるようになってきます。
法律は「積み重ね」のものです。法律に詳しくなるためには遠回りのように見えても民法をはじめとする基本的な法律の理解を深めることが実は近道なんです。
とはいえ、今何か特定のテーマに興味を持っていて(たとえば労働法とか著作権法など)、手っ取り早く知識を身につけたいなら、新書を読むといいですよ。
ただ、あくまで六法の基礎の理解がないと全て理解するのは難しいということは頭の片隅に置いておいてください。
たとえば、労働法で、「労働者が使用者に不当解雇された際、解雇期間中の賃金の支払いを請求できる」という記述があったとして、「あ〜、そうなんだ」と知識として覚えて詳しくなっていくのはアリだと思うんです。ただ、この記述をさらに詳しくみると、民法536条2項の危険負担っていうもののお話なんです。
知識として覚えて詳しくなるか、理解して覚えて詳しくなるかは自由です。どうせなら、理解して詳しくなったほうが応用もききますし楽しいと私は思いますよ。 |