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投稿情報 | 内容 |
NO.846612 たぎさん(男性/46歳) 2013/12/13 20:35:34 |
仮に、褒められなかったことが原因だとして、もう一度幼少期に戻って褒めてもらうというのは不可能です。ですが、 「どうしたら、気持ちが安定するでしょうか?」 という、相談者さまの質問になんとか答えたいと思っています。 褒められたときの効果について、少し考えてみたいと思います。褒められることで、二つの大きな効果があると思います。 一つは、方向が分かるということです。褒められた側からすれば、こっちの向きでいいんだと分かります。自分が進むべき道は、こっちでいいんだという方向感です。 もう一つは、受け入れられている、家族の一員であるという連帯感、帰属感です。 方向感がないというのは、暗闇の中にいるのと同じです。どっちに向かって進んだらいいのか分からない。それどころか、どっちに向いているのかすら分からない。暗闇の中で、孤独と恐怖で死にそうになります。 また、連帯感、帰属感が感じられないというのも孤立感、疎外感で死んでしまいそうな気持ちになります。都会の雑踏の中で、周りはバタバタと忙しそうに動いているのに、自分だけそこに座り込んだまま、時代に取り残された感覚。誰にも見向きもされず、無視され、蹴飛ばされ、まるでここに存在していないかのような扱い。連帯感、帰属感が得られないことで、そういう苦しみを味わうことになります。 相談者さまの苦しみは、そういうところにあるのではないかと思っています。 では、どうしたら気持ちが安定するか、どうしたら苦しみを少しでも軽減できるか考えてみたいと思います。 最初に書きましたが、幼少期に戻って褒めてもらうということはできないので、何か別の方法で同じ効果が得られないか考えてみたいと思います。 まず方向感についてですが、幼少期は、字が書けたり、絵が描けたり、テストで100点取ったり、運動会で頑張って走ったりすると褒められます。大人になると、人助けだったり、慈善事業だったり、社会的貢献をすると褒められます。世界的な賞を取っても褒められますね。ですから、そういう方向を目指せばいいのだと思います。 もう一つの連帯感についてですが、連帯感は相互依存と無関係ではいられません。お互いに依存するところに、連帯の意識が芽生えるのだと思います。一方的な依存は、服従です。そこに連帯感はありません。相互依存ということは、まず、対等でなければなりません。そして、お互いに尊敬できるところがなければ、依存することはないでしょう。つまり、自分を磨いて、相当秀でたものを身に付けないと相互依存による連帯感は得られないということです。 つまり、幼少期に褒められなかった相談者さまが気持ちを安定させるためには、社会に貢献する方向で、他人が尊敬できるような秀でたものを身に付けることです。そうすれば、きっと気持ちは安定し、幼少期の不遇の呪縛からも解放されるでしょう。 最後に一つだけ。 幼少期の不遇を嘆き続けて一生を終えるか、幼少期の不遇の呪縛から解放されて、自由に羽ばたくかは、相談者さまご自身の選択だと思います。是非、呪縛から解放される選択をされることを祈っています。 |
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