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投稿情報 | 内容 |
NO.645647 匿名さん(男性/99歳) 2010/11/27 16:01:27 |
筋肉を育てるためには、当然、その材料となるタンパク質などの栄養補給が必要となりますから、その点は下記「真中さん」のご意見の通りと思います。 わたしからは、筋肉という組織のそもそもの仕組みをふまえて、効果的な筋トレの仕方についてのご説明をいたします。 まず、筋肉とは、常に分解と合成を繰り返している組織である、ということを理解してください。言い換えれば、状況に応じて、常に増えたり減ったりしているものであるということです。 ここで望ましいのは、分解と合成の比において、それが同等か、さらには、合成が分解を上回ることですよね。この状態にするためには、筋肉が必要であることをからだに認識させる必要がある、具体的には筋刺激を行う必要があるということです。これに効果的なのが筋トレということになります。 では、筋肉を維持・向上させるために必要な筋刺激の程度、つまり筋トレの程度とはどのようなものか?ということになります。 ややこしいのですが、このことは、筋肉の中身によって変わってくるのです。 さらに理屈を説明します。一口に「筋肉」(ここでは骨格筋に限定しますが)と言っても、お聞きになったことがあると思いますが、速筋と遅筋という大きく2種類に分かれます(厳密には、速筋の中でもいくつかに分かれます)。筋トレは主に速筋への刺激を狙います(一方、日常生活や有酸素運動では遅筋への刺激になります)が、速筋は分解と合成が激しいために、それを育てるためには十分な刺激と同時に十分な休養(合成期間)を設ける必要があります。専門的には「超回復」という作用を念頭に置くのですが、単純に言うと、筋トレで必要十分に速筋を刺激したならば、その回復&成長のために48〜72時間程度の休養を必要とします。そのため、筋トレは2〜3日おきに行うのがよいとされます。 ただし、各部位によって速筋と遅筋の割合が異なったり、また、筋トレの仕方に違いによったりすることで、必ずしも2〜3日おきでなければならないとは限りません。 例えば、いわゆる10回反復負荷の筋トレ(筋肥大目的)の場合は上記通りでよいのですが、20回以上できてしまうような筋トレ(筋持久力増加目的の筋トレや有酸素運動など)の場合は毎日でも構いません。 また、ほとんどの部位は上記通りなのですが、遅筋の割合が多い腹筋群・背筋群・下腿筋群・前腕筋群については毎日でも構いません。また、背筋群に関しては特に強い負荷で行った場合に限り、逆に4日程度の長い休養を必要とします。 総じて、筋トレの頻度は、筋肥大(筋肉を育てる)目的の場合は週に2〜3回とするのが望ましいです。それ以上の頻度だと、オーバートレーニングとなって、むしろ筋肉がやせ細る(休養不十分でぼろくなる)危険性があります。現在の筋肉を維持すればよいということであれば、週1回の筋トレで筋維持効果を得られます。それ以下の頻度になると、筋刺激が不十分となって、分解が合成を上回る、つまり、筋肉が減少し始めます。 なお、分割トレーニング(毎日違う部位を鍛えるようにして、同じ部位は2〜3日に一度になるようにする)というやり方であれば、もちろん、毎日筋トレでも構いません。常に(毎日)成長ホルモン分泌量の効果的な上昇、および運動代謝量の向上を図るのであれば、全身筋トレまとめてを週に2〜3回行うのではなく、毎日違う部位をちょこまかと行う分割トレーニングのほうが望ましいと言えます。ただし、体疲労(からだの"声")とよく相談して、無理はしないことです。 |
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